日本のクラシックホテル9選~歴史と伝統を感じる旅へ出かけよう~

ホテルニューグランド本館ロビー

クラシックホテルとは、戦前に創業し、西洋文化を取り入れた格式と伝統あるホテルのことを指します。

歴史ある建造物が織りなすレトロな空間、あたたかいおもてなし、老舗の味…ホテルに一歩踏み入れると、その長い歴史のどこかにタイムスリップしたかのように、非日常的な癒しの空間が待っています。

歴史と伝統が詰まったクラシックホテルで、旅の思い出をつくりませんか。

奈良ホテル(奈良)

【日本のクラシックホテル】奈良ホテル外観

奈良ホテルは、1909年に「関西の迎賓館」として創業。約3万平米にも及ぶ広大な自然公園に囲まれた高台に建つホテルです。

桃山御殿風檜造りの本館は、美しい日本瓦の屋根、白い漆喰の壁でつくられ、その佇まいは風格と迫力があります。館内には創業時の暖炉が残っており、随所にクラシックな優雅さが漂っています。インテリアの一つひとつにも当時の匠の技術や個性が見え、伝統的な趣はそのままに和洋折衷の融合美を感じることができます。

創業以来のメインダイニングルーム「三笠」は、気品漂う建築美と名画や調度品を設え、華麗な空間となっています。興福寺の五重の塔が見えるお席もあり、その景観美に浸りながら、歴代の料理長から受け継がれてきた伝統のフレンチを堪能できます。

「THE BAR」では、落ち着いたレトロな雰囲気の中で世界の銘酒やカクテルが楽しめ、心豊かなひとときを過ごせます。

富士屋ホテル(神奈川)

【日本のクラシックホテル】富士屋ホテル外観

富士屋ホテルは、日本で初めての本格的なリゾートホテルとして1878年7月15日に開業、2018年4月に改修工事を経て、2020年7月15日創業記念日にリニューアルオープンをしました。

創業当時は、外国人を対象としたホテルを目指していたことから、外国人向けの様々な工夫が施されており、チャップリンなど多くの著名人に愛されてきたホテルです。それから140年が経ち、「何世代にもわたる人々とともに、そこにあり続けるという価値」を伝えるため、伝統の継承と新技術を組み合わせた改装を行いました。館内には新たにスパを新設、趣向を凝らしたクラシカルな雰囲気の客室は、記念日旅行にぴったりです。

富士屋ホテルのシンボルでもある、千鳥破風の屋根と校倉造りを模した壁が特徴的な花御殿。フラワーパレスとも称され、インテリアやルームキーにも花のモチーフを施しています。

花御殿の中にあるヨーロッパの神殿をモチーフにした屋内温泉プールは、宮ノ下の天然温泉を贅沢に使用。富士屋ホテルを象徴するレストラン「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」で、創業当時のレシピを受け継ぐ本格フレンチをお楽しみいただけます。

東京ステーションホテル(東京)

【日本のクラシックホテル】東京ステーションホテル外観

東京ステーションホテルは、東京の宿泊施設が極めて少ない時代、賓客をお迎えするため1915年に東京駅丸の内駅舎の中に誕生したホテルで、東京駅丸の内南口に直結の便利な立地です。

国の重要文化財に指定されており、2007年から始まった約5年間の保存、復原工事を経て2012年10月に100年前と同じ姿の駅舎でリニューアルオープンを果たしました。

エントランスを入ると、人が行きかう東京駅とは一変し、静かで落ち着きのある雰囲気に。客室は、ヨーロピアン・クラシックを基調としており、高い天井や縦長窓と他にはない個性的なデザインとなっています。

ドームサイドの客室は、駅舎の美しいドームリーフを最も間近に眺めることができる特別なお部屋です。

創建当時の赤煉瓦の姿もいかされた「アトリウム」は、宿泊者専用の朝食ラウンジとなっています。天井が高く抜けた会場は、解放感があり気持ちのいい朝を迎えるのにおすすめです。

蒲郡クラシックホテル(愛知)

【日本のクラシックホテル】蒲郡クラシックホテル外観

蒲郡クラシックホテルは、1934年に国際観光ホテル登録第一号として指定されたホテルです。

華麗な城郭建築(敵からの侵攻を阻むための建造物)風の外観に加え、内装や調度品はホテル伝統のアールデコ様式。三河湾国定公園の中心に位置し、三河湾を一望する高台に建つ建物からは、天然記念物に指定されている竹島の絶景が望めます。 戦前の建築や装飾様式は、国の文化財や近代化産業遺産としても高く評価され、過去には昭和天皇も宿泊された伝統と格式のあるホテルです。

高台に建つことからどの客室も明るく、淡い色調の内装がゆったりとした時間の流れを感じさせます。

メインダイニングルームは、半世紀を経た歴史の重みを感じる優雅な会場となっており、三河湾の新鮮な海の幸や旬の食材を取り入れた本格派フレンチを味わえます。また、美しい竹島と三河湾を眺めながら、スイーツが楽しめるティーラウンジ「アゼリア」もおすすめ。

万平ホテル(長野)

【日本のクラシックホテル】万平ホテル外観

万平ホテルは、1894年に創業した軽井沢で初の西洋式ホテルです。カラマツ林に囲まれ、周辺には森林が続く自然豊かな環境が広がっています。昔も今もずっと変わらぬ「万平流のおもてなし」が魅力です。

館内のステンドグラスや、個性的な照明、アンティークの調度類など、和と洋が融合したレトロで落ち着いた空間として、別荘地軽井沢の本来の風格を残しています。 万平ホテルといえば、ジョン・レノン一家が1976年から4年間毎夏滞在したことで有名です。カフェテラスの名物メニューであるロイヤルミルクティーは、ジョン・レノン自らが作り方を教えたといわれています。

ウスイ館は、歴史ある本館(アルプス館)を彷彿とさせるクラシックタイプと、広々とした書斎タイプの2タイプの客室です。どちらもシックで重厚な佇まいですが、全室シャワーブースを備え、設備も充実しています。

昭和初期に建築されたアルプス館にある「メインダイニングルーム」は、大型の美しいステンドグラスに目を奪われるとともに、歴史を感じさせるクラシカルなつくりとなっています。

ホテルニューグランド(神奈川)

【日本のクラシックホテル】ホテルニューグランド外観

ホテルニューグランドは、1927年に開業、異国情緒あふれる港町横浜にある、欧州の香漂う日本を代表するクラシックホテルです。眼下に山下公園、後方には中華街を望むロケーションで、海外からの数多くのVIPを迎賓してきました。

ホテルニューグランドのシンボルである本館の大階段は、重厚感ただよう空間で、歴史を感じるスポットとなっています。ホテル発祥のシーフードドリアやスパゲッティナポリタン、プリン・ア・ラ・モードは、昭和初期そのままのレシピで大変人気です。

本館ロビーは経済産業省の近代化産業遺産および横浜市歴史的建造物に認定され、数々の映画ドラマにも登場しています。

2018年にリニューアルしたタワー館スーペリアフロアベイサイドツインは、「ヨーロピアンエレガント」を継承しつつ、世界的和紙デザイナーが監修した和紙アイテムを配することで、優美な空間へと生まれ変わりました。英国調の正統派バー「シーガーディアンⅡ」では、ニューグランドで生まれた数々の発祥カクテルをお楽しみいただけます。

日光金谷ホテル(栃木)

【日本のクラシックホテル】日光金谷ホテル外観

日光金谷ホテルは、1873年に創業、2013年に創業140周年を迎えた歴史が長いホテルです。現存する日本最古のクラシックホテルとして、登録有形文化財、近代化産業遺産に指定されています。高台に建つ日光隋一の立地で、日光東照宮も徒歩圏内です。

趣のある表玄関は、当時の面影を残し、レトロな木製回転ドアが特徴的。1935年に別館、1961年に第二新館の増築など開業当初の趣を残しながら、近代的なホテルとして進化を続けています。

1部屋1部屋が違う個性を放つクラシックルームは、クラシカルな佇まいが印象的な解放感あふれるお部屋。どんな個性の1室かは当日のお楽しみです。

日光金谷ホテルの名物「百年ライスカレー」は、大正時代に考案されたレシピで作られています。ぜひ伝統の味をお楽しみください。

川奈ホテル(静岡)

【日本のクラシックホテル】川奈ホテル外観

川奈ホテルは、1936年に開業、雄大な自然の中に溶け込むように建つクラシックホテルです。マリリンモンローが新婚旅行で宿泊したホテルとして有名で、建物が2016年に国の登録有形文化財に認定されています。メインロビーは、アンティークガラスでつくられたシャンデリアや、暖炉が配されており、ダークカラーで統一され落ち着いた空間となっています。

併設した川奈ゴルフコースは、世界のゴルフ場100選にも選ばれ、世界中のゴルファーを魅了し続ける日本屈指の有名コースです。

2020年に客室をリニューアルしましたが、他は創業当時のまま残されています。海側のお部屋では、おだやかな海と伊豆の島々を望み、お部屋にいながら雄大な自然を満喫できます。

川奈ホテルには「ブリサマリナ」という温泉施設があります。眺望にこだわった露天風呂や、内湯、プライベートバスなど設備が整っています。

夜には、時が止まったような趣のあるバー「メインバー」で、人気のオリジナルカクテルはいかがでしょうか。

雲仙観光ホテル(長崎)

【日本のクラシックホテル】雲仙観光ホテル外観

日本初の国立公園に指定された雲仙は、明治時代から外国人の避暑地として栄えてきました。外国人観光客誘致の国策として日本各地に外国人向けのホテルが建設されることとなった背景の中、雲仙観光ホテルは、1935年に洋風滞在型ホテルとして開業しました。

スイス建築様式を取り入れた山小屋風の建物で、九州随一のクラシックホテルです。東洋と西洋が融合した建築美が認められ、平成15年に国の登録有形文化財に登録されています。館内には、図書館・映写室、バー、硫黄泉の温泉浴室があり、創業当時の面影が随所で残されています。

客室は、ウィリアム・モリス(美しい草花や鳥、樹木柄などをモチーフとした壁紙やファブリックで有名なブランド)の壁紙や猫足のバスタブは、山小屋風の素朴で温かな空間に調和しながらエレガントさがあります。

改修により新しくなった温泉浴室は、創業当時の雰囲気を残しており、壁に埋め込まれたレトロなアールデコ調のタイルデザインが印象的です。

※この記事は2021年1月時点の情報です。情報は変動する可能性がございます。詳細や最新情報は各施設のホームページを必ずご参照ください。

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